ベルリン:2日目。

朝、皆でシュプレー川をツアーボートに乗って往復して、川沿いの建物たち(Reichstag, Museumsinsel, Bundeskanzleramt,などなど)の前をざっと横切る。ツアーコンダクターさんの説明がドイツ語からいきなり英語になってまたドイツ語に戻ったりするんだけど、切り替えが急すぎてついていけず。

授業のあと、一回目のStammtisch(近くのバーで学校全体の生徒が集まって交流会、というかひたすらビールを飲む)をサボって、ベルリン初の舞台鑑賞。Armin Petrasという演出家による、Einar Schleefの小説をもとにした”Gertrud”。


あとから振り返ってみると、これはTreffenで観た中で一番よかったかもしれない、と言いつつ白状すると、私、時差ボケってなったことないんですけど、5日の深夜に着いた次の早朝からテストでそのまま授業で終わったあと皆で飲んで今日も朝から観光して4時間半授業のあと観劇、しようと思ったら電車を乗り間違えてさんざん乗り換えたあげく着いたと思ったら駅から劇場の反対方向に歩いてしまい、地図を片手にうろうろしてたら開演時間を過ぎてしまい、やばい、と思いつつやっと着いておそるおそる、まだ入れましゅか、と聞くと、開演時間を完全に間違えていたらしく開演は21時ですよと諭される(この時点で19時半すぎ)。そんなこんなで客席の暗闇の中に身を沈めた瞬間に一気に疲労が押し寄せてきたのでした。基本的にどんなに眠くても疲れてても劇場内では絶対に眠れない体になってしまっているので、なんか耳がドイツ語をところどころキャッチしながら眼が英語字幕と舞台を行ったり来たりしながらでも意識は座席に乗っかってる体にかかってる重力に従って遠のいてく、みたいな、ちょっとした臨死体験を味わってしまいました。


ここでとってもよくわかったことは、アイナー・シュレーフレベルのドイツ語を耳で聴きとるのはまだ遥かに不可能だってことと、英語(たぶん日本語でも)字幕は意識が50%無い状態では読めないってことの2点でした。でも、そんな状態でも舞台の良さだけはちゃんと伝わってくるという、こんなこと言う資格はないだろうけど、いい舞台でした。ぜひ東京にも呼びましょう、相馬さん。