くるみ割り人形

突然、新国立劇場のバレエ公演のチケットを頂く。演目は年末万歳「くるみ割り人形」。演出はガブリエラ・コームレワ、主催は新国立劇場、協賛はキリンビール株式会社 。マーシャがディアナ・ヴィシニョーワで、王子がアンドリアン・ファジェーエフ(二人ともマリンスキー劇場のソリスト)。途中、音楽を聴きながら中高オーケストラで自分が吹いてたパートの音符を追ってしまい、一瞬ダンスから意識が遠のく。舞台装置を見ながらなんとなくディズニーランドを連想していたのだが、そういえばディズニーの映像集に「くるみ〜」の異国の踊りが繰り広げられるシーンの音楽でキノコが踊る作品があったのを思い出した。関係ないけど、ウォルト・ディズニ―が麻薬で幻覚を見ながらミッキーとかのキャラクターを作ったというのは、嘘かもしれないが納得できるものがある。くるみの世界もディズニーも、現実逃避が度を越えてる。たまーーーーーにこういう世界を垣間見てみるのも精神衛生上いいところもあるのかもしれないが、醜いものが一切登場しない世界は不気味である。