下北沢ザ・スズナリにて、パラダイス一座旗揚げ公演『オールド・バンチ 男たちの挽歌』を目撃。役者:戌井市郎(90歳役者デビュー)、肝付兼太ドラえもんスネ夫の声主)、岩淵達治(鬼)、高橋悠治(もちろんピアノ)、観世榮夫、本多一夫他、演出:流山児祥、写真:荒木経惟、美術:妹尾河童。名前の羅列を見ただけで生きた心地がしなくなりますが、舞台も、アフタートーク(題:「ライフ・イズ・ミラクル」・・・)も素晴らしかった。役者が演じる役より前にその役者の人生がにじみ出てしまう、舞台装置が舞台装置である以前にその作り手の姿をはっきりとうつし出してしまう、演出がどうとかいう以前に舞台に立つ役者の存在感が制御不可能、みたいな。「芝居」に「人」が勝ってしまう、そんな舞台を小劇場で目にすることは稀である。