Bunkamuraオーチャードホールにて、アラン・プラテル「vsprs」。去年のアヴィニヨンで大興奮したこの作品、渋谷にやってきたら全く別の作品になっていた。内容が劇的に変わったということではなく、劇場の形の問題が相当大きいのではないかと。なぜアヴィニヨンで絶賛された作品が東京にやってくるといまひとつになってしまうのか、わかったような気がした。今、都内には何の変哲もない大型劇場が増殖しつづけているけれど、「劇場」そのものを問う視点があまりにも欠けているのだと思い知る。