にしすがも創造舍にて、チュニジアのファミリア・プロダクション『囚われの身体たち』を観る。冒頭、舞台の床に敷かれた正方形の赤い絨毯の縁を役者がそろそろと歩く場面でベケットの『Quad』を連想するが、内容の抽象化を徹底した左回りの『Quad』に逆行するかのように、役者の歩く方向は右回り、舞台は苦闘と内省と暴力と混沌の中をじわじわと進む。
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